物価高騰に繋がった出来事について語る
新型コロナウイルス流行前
新型コロナウイルスが流行する少し前、わたしは1人の息子を授かった。田舎で介護職をしているわたしは高収入な訳でもなく、妻と共働きで普通の生活を送っていた。食べる事が好きだったわたしは外食が多く、流石に息子が誕生したとなると生活を見直さなければ…と考えた事もあった。
育児初心者のわたし達は、必然的に子供中心に動くようになっていた。分からない事に一々あたふたして、少し熱があるとすぐに緊急外来にお世話になったり、今考えると過保護だったなと笑い話になる。
共働きのわたし達は子供を保育園で面倒をみてもらわなければ、仕事が出来ないという難点があった。妻は自分の親に面倒掛けるのが嫌なようで、そちらにお願いするという選択肢は無かった。更にわたしの母とは仲が悪く、こちらに預けるのは論外と。妻の職場では育児休暇を取得できる環境は整っていなく、産後すぐに働かなければならない状況であった為、産後8週での入園は致し方ない決断となった。
子供を授かったこともあり、少子化問題について考える機会がある。育児をしていて不便な世の中と感じる事が多いからだ。子供を授かって居ない人達でさえ、育児に伴う負担を考え子供を産まないという選択をしている。尚更、育児を経験している人は育児に伴う負担に直面しているはずだ。殆どの家庭で1番の負担となるのは経済的要素だと思っている。
今の日本は育児に対する政策が不十分だと感じる。どちらかと言えば、年寄りに対しての補助の方が手厚い。とは言え、地域差もあるが、今の育児の制度は幾らか手当てや医療費無料などの補助が得られる。徐々に育児に対する政策は良くなっている部分もあることは確かだが、論点がずれていると感じる部分も多い。出産祝い金や、共働き世帯への対策、保育事情など…ここで話してもキリが無いが、皆さんも思うところはあるだろう。
新型コロナウイルス到来
新型コロナウイルスによる経済的ダメージは悲惨なものだった。飲食店は軒並み潰れ、旅行会社も凄くダメージを負っただろう。製造ラインも軒並みストップが掛かり、経済に大きな悪影響を及ぼした事も確かだ。国も初めての緊急事態で、間違った決断をしてしまった部分もあっただろうが、初めてには何事も失敗が付き物である。
わたしの生活スタイルは一変した。外食が大好きだったわたしでも、流石に介護職の責任があり、職内でも自粛ムードが漂っていた。皆さんも色々な想いを持ったと思う。家族に感染したら危険だ、仕事柄休む訳にはいかない・迷惑を掛けられない、外出すると感染リスクが高まってしまう、風邪と変わらないんだから気にする必要は無い、と。
わたしは報道番組も悪影響を与えた要因だと感じている。毎日毎日感染者の人数や各県の感染状況など、恐怖を煽るようなニュースが多かった。生活用品の枯渇、日用品の高騰の先駆けはSNSによる情報操作も影響があったように思える。誰でも気軽に情報が手に入るご時世ではあるが、逆に嘘の情報も多く出回り騙されてしまう人も少なくない。
感染者が多い他県ナンバーが来ると攻撃的な言動をとる人が居たこともあった。不安とストレスから来る攻撃衝動なのであろう。誰かを攻撃する事で自分の不安を和らげる、これも新型コロナウイルスが及ぼした悲惨な災害であったと思う。緩和の先が見えない辛い世の中ではあったが、なんとか回復の兆しが見えて来た所にロシアの戦争であった。
ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵略
物価高騰の一番の影響とも思える戦争。今皆さんが一番痛感しているものだと思う。田舎暮らしのわたしは車移動が主流であるため、燃料費の高騰は特に痛い。冬は灯油が必須であるし、電気代の高騰により生活がどんどん厳しい状況に陥っている。比較的緩和されて来てはいるが、新車の購入をしようと思うと、数年待ちになる事がマストとなっている。
燃料費が高騰すると言うことは、生産ラインに掛かる経費も必然的に増加する。食品や生活用品の値上がりも主婦にとってはダメージが大きいであろう。会社によっては経費を削減する為に残業の廃止も掲げ、給料が減るうえに生活費が嵩張ると言う、負の連鎖が炸裂している。
ここで、わたしの好きな外食について少し語りたい。わたしの外食のメインは焼肉が多い。しかし、戦争によって値段が更に高騰している。餌となるトウモロコシや小麦の生産量が落ちたからだ。ウクライナの輸出量も更に落ちると予想されている。タマゴの値段も去年には考えられない値段になっている。食べたいお肉があっても値段が過ぎってしまい、楽しみを半減させてしまう。唯一の楽しみの食事を制限されるというのは、日常の活動、育児、家庭状況にも酷い影響をもたらす。食の恨みは怖いぞ。
物価高騰に順応する
生活がキツかったら収入を増やす
冒頭にも話したように、わたしの仕事は介護職である。低賃金で有名だ。他の企業とは比べたことが無いからどのくらい差があるか分からない。しかし、わたしの会社は残業が無いという事が利点だ。更に、働き方改革により副業は禁止されておらず、収入が欲しければ副業という選択肢を取ることが出来る事が素晴らしい。
会社に対して不満を言う人が多い。内容として特に聞かれるのが、給料が低い、サービス残業が多い、休みが無い。わたしが一番重視しているのは、給料が発生しない労働時間が無いことだ。いわゆるブラック企業と呼ばれる所に居るのは自分であるのに、文句を言っている意味が理解出来ない。賃金が低くても、定時で帰る事が出来て労働時間に応じてしっかり給料が出るのであれば、あとは自分次第でどうにでもなる。自業自得な不満を話している人や、時間を無駄にしている人は収入を増やすのは厳しいと思ってしまう。
わたしは副業で本職の低賃金を補っている。残業をすると思えば対した疲労でも無い。家でダラダラしている3、4時間を労働に宛てると賃金が発生する。今は短期バイトや副業重視のバイト募集が多く見られる為、敷居は決して高くはない。時間設定も自由に出来るバイトや、空き時間で出来る様な業務内容。自分にあった副業を探してみるのも、あなたの生活スタイルを変えるきっかけになるかもしれない。
最後に
物価高騰はわたし達の生活に酷い影響をもたらしている。わたしは3人の子供の親になってしまったが、収入を増やし順応している。勿論わたし自身の能力が高くない為、短時間で高収入を得たり、効率良く稼げる仕事はやっていない。時間を犠牲にしているだけである。自分に投資をする余裕は既に無い。若い人達こそ、若いうちに色々なスキルを身に付けたり、空き時間で色々な事を知る機会をつくって欲しい。物価はこれからも上がり続ける。それに応じた収入が必要になることは間違いない。
物価高騰に順応する。ひとつの思考に捕らわれないで色々な世界を見て学んで欲しい。自分の居場所や時間の使い方を変えるだけで、自分の生活スタイルは良くも悪くもなる。惰性で仕事をするのでは無く、是非自分や家族の為に、思考を巡らせて生活してみて欲しい。