ライフスタイル

9月は防災用品を見直そう

9月1日は「防災の日」。
みなさんは2学期の始まりに学校で防災訓練をしませんでしたか?
私が通っていた小学校では、9月1日から2学期が始まり、初日の全校集会の前に防災訓練がありました。
大きな地震が来ることを想定した防災訓練でしたが、実際に揺れているわけではないので、ついつい緩みが出て、先生に叱られるのがお決まりのパターンでした。
みなさんは、学校での防災訓練でどのような想い出がありますか?

なぜ9月1日が防災の日なのか

1923年(大正12年)9月1日に東京で甚大な被害をもたらした関東大震災が起きたことと、この時期から台風が多くなることから、地震や暴風雨への心構えを再認識するという意味を含めて、1960年(昭和35年)に内閣閣議で制定されました。

9月1日の防災の日を中心とした1週間は「防災週間」。
夏休み直後ですが、ご家庭の防災グッズや避難場所の再確認をしておきたいものです。

2023年は関東大震災からちょうど100年にあたります。
関係省庁でも様々な取り組みが行なわれていますので、特設ページを読んでみたり、参加できるイベントに行ってみることで、災害を「自分ごと」として地震や風水害への備えを考えてみませんか?

関東大震災100年
https://www.unei-jimukyoku.jp/kantoushinsai100/

ぼうさい国体(2023年は横浜で開催)
https://bosai-kokutai.jp/2023/

気象庁 「関東大震災から100年」特設サイト
https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/1923_09_01_kantoujishin/index.html

防災(地震)で必要なこと① 物を倒さない、という工夫

地震の揺れの向きによって、背の高い棚が倒れたり倒れなかったりという話を聞いた東日本大震災。
幸い自宅では、何も倒れることなく、また食器棚から食器が飛び出ることもありませんでした。エレベーターは止まって、12階まで上がるのが大変でしたが・・・

日頃の対策としては、背の高いものは突っ張り棒をしたり、テレビなど背は低いけれど重量のあるものは耐震マットを敷くなどの対策をしていました。
今考えると、それらをしていたから、転倒や散らかりがほとんどなかったのだろうと思います。

突然倒れてくるものに対して、とっさに避けられないことが多いので、まずは「物を倒さない」ための対策が必要です。

食器棚や本棚、冷蔵庫など、家具や家電の転倒防止を見直してみましょう。
「耐震転倒防止」で検索すると、色々な商品が出てきます。

防災(地震)で必要なこと② とにかく「頭」は守る

東日本大震災が起きたとき、私は千葉県のとある映画館にいました。
2度目の揺れが来た時に、ロビーの天井にある大きな照明器具が落下。
幸い、落下した場所から一歩ずれたところにいたので、ケガをすることもありませんでしたが、そのときから「とにかく頭だけは守ろう」と心に誓いました。

倒れてくるものは視界に入りやすいですが、頭上は意外と盲点です。
落下させないことも大事ですが、避難するときは、落下してくるものもあると想定しておきましょう。

ヘルメットが常時あるわけではないので、手持ちのバッグや上着を「防災ずきん代わり」にするなど、頭に物が直撃しにくいようにすることも必要です。

防災(地震)で必要なこと③ 落ち着いて、安全を確保する

私が経験した東日本大震災では、建物の最上階にいたこともあり、立っているのもやっとというほどの揺れでした。
映画館のロビーでは身を隠すところも捕まるところもなかったので、窓ガラスからなるべく遠いところに少しずつ移動しながら、揺れが収まるのを待ちました。

ほとんどの人が経験したことがないであろう揺れに、パニックになって泣き叫ぶ人もいましたが、まずは落ち着くことが最優先で、その上で安全が確保できそうなところで揺れが収まるのを待ち、避難の誘導に従うなり、避難場所に指定されているところに移動した方がよいと、この時に身をもって体験しました。

慌てないためには、まずは「揺れた時に何をしたらよいかをわかっておく」ことが大切です。

揺れたら、机があれば机の下に、なければ頭を守るようにして窓や転倒しそうな物から離れて身を守りましょう。

防災で必要なこと④ 非常持ち出し袋、見直していますか?

災害時に救援物資が届くまでおおむね3日間かかると言われています。
非常持ち出し袋には、救援物資が届くまでどうにかしのぐために必要な物を用意しておきます。
それと同時に、自宅避難をする場合もありますので、ライフラインが一時的に止まることを
想定して、別途「備蓄」を用意しておく必要があります。

今は防災用品がひとまとめになったリュックやキャリータイプの持ち出し袋がありますが、
家族構成によって準備する物が変わってきます。

防災セットは買ったままにせず、足りない物はないか、不要なものはないかの確認と、使ったことがないものは一度試しに使ってみましょう。
いざというときに使うものなので、いざというときに使い方がわからないと困りますよね。

食品も消費期限の長い物が多いのですが、震災で不安を感じるときには食べ慣れたものに安心を感じるといいます。
「これなら災害時でも食べたい」と思うものかどうか、試しに食べてみて、その分を補っておきましょう。

まとめ

持ち出し袋の中身をいつ見直すかを決めておかないと、「いつか、やる」となって「やっていなかった」ということになりかねません。
それを防ぐために、9月1日防災の日に合わせて見直しをする予定を、年間予定の中に組み込んでみませんか?

今回は9月1日の「防災の日」にちなんで、防災に関する内容をお送りしました。
「何もないときだからできる」ことが色々ありますので、まずは持ち出し袋の点検をしてみてください。
持っていない方は、この機会に「どんなものがあるのか」を検索してみてください。