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子育て中のママ必見!自分の時間の作り方

私は、23歳で作業療法士というリハビリテーション(以下リハビリ)の国家資格を取得し、出産するまでの約13年間病院やクリニック、訪問看護ステーションなど様々な施設で勤務してきた。

各施設、子育てをしながら働くママさんたちを見てきたがその働き方は様々だった。

時短勤務をする人

パートとして勤務形態を変更する人

フルタイムを継続する人

どうやって仕事と育児と両立をしているのか興味を持ったので、よくよく観察してみるとどの働き方にも共通していたのが時間の使い方。要するに効率の良さであった。

忙しいママにこそ、効率が大事!

当時、私は20代で結婚していたが子どもがいなかったため時間の多くは自分のものだった。仕事も時間に追われることなく、マイペースにこなし、仕事後のプライベートも自由な時間として使っていた。子どもがいない同僚の多くは、ほとんどが私と同じように時間のほとんどを自由に使っていたと思うそう。

しかし、子育て中の人は違っていた。

私たちがゆっくり昼休憩を取っている間も、彼女たちは、自分の昼休みやスキマ時間を利用して仕事を素早くこなしていた。

だからといって、ミスはほぼなく、上司に指摘されることもほとんどない。

後輩の指導や他職種との連携も丁寧にこなしていた。

そして、頼れるところは頼っていた。

そんな姿は、私のその後の働き方を大きく変えた。

真似することから始まる時間術

当時の私は、子どもこそいなかったものの結婚していたため、帰宅後は家事をする必要があった。家事と言っても掃除、洗濯、食事を作ることくらいで時間にはかなりの余裕があったし、旦那も大人。自分のことは自分でできるため、帰宅の時間をあまり気にせずのんびり仕事をこなしていた。

そんな中、タイミングがいいのか悪いのかわからないが、世の中の不景気もあり、医療職も残業代もを大幅にカットされる時代になってきた。無駄な残業代カットという流れに乗り、子育て中の女性たちを見て、『自分もいつかは、子育てに追われる日が来る。そのためにも(プライベートの時間をもっと確保するためにも)時間の使い方を変えよう』と自分の今までの仕事の仕方を見直し、子育てママ達のマネをするようになった。

まず、何もなければ、今までの仕事の仕方は変わらないと思い、自分のリミットの時間(目標)を決めた。そのリミット時間を決めることで自ずとすべきこと、やりたいこと、やりたいけどやらなくていいことなどの優先順位が見えてきた。

時間管理にオススメ!ToDoリスト

これをToDoリストとして可視化し、常に確認をするようにした。そうすると、どうしても自分のことは後回しになりがちだったが、頼めそうな仕事は同僚や後輩にお願いをするようにした。はじめは、自分で決めたリミット時間を超えた日も多くあったが、次第にその時間を超えないようになっていった。

自己流の訓練の甲斐あって、プライベートをより充実させることができ、食事も少し手の込んだものを作れるようになった。また、残業をしていたときは仕事にかける労力が多かったため、食事を作る気力や時間もなくなりスーパーのお惣菜を買うこともあったが、そんなことも少なくなったので節約にも繋がった。そんな中でもよかったと思うことは、認知症の祖母を介護していた母と介護も分担できるようになったことだ。祖母は、8年ほど前に他界したが母の負担も減らせることができたし、祖母の最期の時間を一緒に過ごせたことは、祖母にとっても私にとっても大切なものになった。

時間術は継続することが大事!

そして、現在、私は自宅から1時間ほど離れた高齢者施設で勤務をしている。自宅から通勤に1時間要しているため、少しでも自分の時間を多く作りたいという理由もあるが、10年間、子どもを授かれなかった私は転職を機に不妊治療を行うことにした。その治療のためにどうしても定時で帰宅する必要があった。この施設では、リハビリ職が1人で日にによって仕事量は多いし、介護職から相談されることもしばしば。また、高齢者は動きや話もゆっくりなため、リハビリにも時間がかかる。それでも、出勤日はほぼ定時で帰宅できている。これは、間違いなく、私が参考にした働くママ達のおかげだと思う。